学生時代の共通の友人を介して、彼と初めて会ったのは今から22年前、家具畑を歩んできた自分が、繊維系会社を経てインテリア・コーディネーターズ オフィス・マムを開設して間もない彼と出会ったことが、インテリアコーディネーター(IC)・ビジネスへの船出となるきっかけでした。

インテリアと住空間をトータルでコーディネート&デザインしていく上で、お互いの得意分野を補完しあってビジネスを展開していこうとスタートしたのが、翌年1988年の2月からでした。全く違うタイプの者同士での仕事は、新鮮な刺激と戸惑い盛りだくさんの日々でした。1994年2月まで6年間、共に数多くの仕事と経験を重ね、その間、彼がまだ歴史が浅く社会的にも住宅業界においても評価が伴わなかった「インテリアコーディネーター」という職業を世の中にアピールする活動にも、献身的に奔走していた姿が懐かしく思い出されます。

 

マムを離れ仕事場は変わりましたが、仕事内容は今までの延長線上にあり、ごく近場に居合わせていたので情報交換を重ねていました。2001年4月独立し、住環境デザイン室imY'z(アイムワイズ)開設後、会う機会はめっきりと少なくなりましたが、今日のアイムワイズの基本理念は、マム時代の経験と学びが基盤となっています。

 

2009年冬、彼が彼岸へと旅立ったとの知らせを受けました。彼への今日までの感謝の気持ちから、何らかの形で彼の足跡を残したいと考えました。そして、ちょうど準備を進めていたこのWebサイトに、彼のICとしての足跡を、マム時代共に手がけてきた施工例を含め、紹介していくことに致しました。彼と縁のある方々のご協力を基に集まったデータを、随時掲載していきますので、今後施工例を通して彼の感性に触れ、彼を思い起こしていただける機会となればなによりです。

天野三津男氏の作品ご紹介


千代田区 T邸

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御殿場F病院 アラカルト

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