アローナがつくる自然住宅の最大の特徴である、土佐漆喰。
自然素材が醸し出す空気の気持ち良さ、やわらかな卵色の風合いが住まいを優しく彩るだけでなく、自然素材ならではの触感・テイストが人をおおらかに包んでくれます。生きた素材は呼吸し、吸放湿効果や断熱効果を生み出します。
土佐漆喰ができあがるまでから、施工までをご紹介いたします。


1.土佐漆喰とは
漆喰自体は古来より世界各地で使用されてきた仕上材料ですが、土佐漆喰はその名の通り、高知県独特の左官材料です。普通の漆喰と同じ消石灰が原料ですが、伝統的な方法で作られた、塩焼き消石灰を使い、そこに発酵させた「わらすさ」を混ぜ、数ヶ月間寝かせて作ります。
通常の漆喰は固めるのに糊を混ぜる必要がありますが、土佐漆喰は発酵による粘りがあり、糊を入れずに固まるので、剥落しにくくなります。 台風の通り道で激しい風雨に晒される自然環境の下で培われてきた自然素材です。


2.土佐漆喰ができるまで
一般の大量生産の石灰石は、重油を使い1200度の高温で短時間で焼き上げるのに対し、土佐漆喰に使用する石灰石は、伝統的な徳利窯に、石灰石・塩・コークスを投入して900〜1000度でじっくり焼き、自然に冷まします。
じっくり焼くことにより、生石灰の粒子は大きく成長します。それを原料にした土佐漆喰は乾燥による収縮が少ないのが特徴です。
製法自体がエコロジーな素材です。


3.土佐漆喰の施工
亀裂や剥落には強い土佐漆喰ですが、下地をしっかり作っておく必要があります。
ラスボード下地
⇒ 寒冷紗・ワイヤーメッシュ伏せ込み
⇒ ベースモルタル
⇒ 土佐漆喰金鏝押さえ
の順番で壁を塗り固めていきます。


4.塗り上げ
経験豊かな職人が、鏝(コテ)を使い、均等にムラ無く塗り上げていきます。鏝(コテ)をつかった塗り上げの風合いも、土佐漆喰の魅力の一つです。


